4月16日深夜1時半頃、下から突き上げられるような振動と激しい横揺れに見舞われ、このまま家に留まるのはあまりにも怖く、入居者の皆さんと避難所である龍田西小学校へ駆け込みました。
その日から暫く小学校の教室や体育館で避難所生活を送りましたが、2週間ほどで「鹿鳴館」へ帰り、少しずつもとの生活へ戻っていきました。
被災して2週間で我が家「鹿鳴館」に帰ってこれたのは、建物自体の損傷がごく僅かであったこと
はもちろんですが、何よりも2週間の避難所生活において、多くの方々から温かいご配慮やお気遣いを頂き、入居者さん共々心折れずに明るく前向きに過ごすことができたからです。
避難所で元気に過ごせたからこそ、「鹿鳴館」の室内外の片づけ、震災ゴミの処分等、早く手掛けることができたのです。
避難所の運営に携わっておられた自治会の皆様、
自ら被災者でありながら避難所でボランティアをされていた皆さん、
支援物資の配給や仕分けのお手伝いを元気にされていた中学生高校生の皆さん、
本当にありがとうございました。
そして、避難所となった龍田西小学校の生徒さん、先生方。
龍田西小学校はこの4月に開校したばかり新設校で、生徒さんは開校式から数えて3,4日程しか学校へ通っていなかったそうです。
そのピカピカの校舎・教室・体育館を避難所として使わせて頂き、ありがたいという思いの一方、大勢の避難者の生活で、あちこち汚くしてしまったようで、大変申し訳なく思います。
また、本震直後でまだ支援物資が十分に届いていない頃、龍田西小学校のすぐ近くにある「うどんのウエスト」さんが、いち早く炊き出しをされました。もちろん、みんなでありがたく頂戴し、心身ともに温まったひと時でした。
そしてあの日から1か月。
ようやく以前のペースで日々を送れるようになった今思うのは、被災して大変だったということよりも、お世話になった多くの皆さんへの感謝の気持ちです。
本当にありがとうございました。
おかげさまで「鹿鳴館」入居者の皆さんは全員無事で1か月を過ごし、私どもスタッフも、新たに住居をお探しの高齢者さんをお迎えできるよう準備を進め始めたところです。
今後とも、感謝の気持ちを忘れずに、お役に立てることができればと思います。
平成28年5月16日
鹿鳴館 オーナー
大日向益美